松永 和也(どんち)  MATSUNAGA KAZUYA(DONCI)


Profile

学校法人桐蔭学園国語科教諭/三省堂教科書編集委員/ワークショップデザイナー/教育コーチ
早稲田大学文化構想学部卒業、同大学院文学研究科修士課程修了。近現代文芸批評を専門とする。勤務校では「アクティブラーニング型授業・探究・キャリア教育」の三本柱に取り組む。「第17回修学旅行ホームページコンクール」にて文部科学大臣賞を受賞。国語教育、探究活動、学級経営に関する講演、研修や新聞連載・書籍雑誌の原稿執筆などを担当。また、学校教育外の学びの場づくりとして定期的な読書会「学びほぐし読書サロン〜理論と実践の交差点〜」の運営、対話型鑑賞のワークショップ実施など多様な視点から教育に携わる。

主な活動地域

関東エリア中心(+オンライン)


私のワークショップを語る3つのキーワード

※ワークショップにおける自分自身の「特質」を踏まえたキーワード3つを説明しているものです。

1:「遊び」から始める

ワークショップは非日常な体験を通して日常を見直す場です。いつもとはちょっと違うやり方で遊びごころをもって取り組むことが非日常への入口になります。物事に向かう際に「〜すべきだ」という忍耐や痛みを伴う意気込みも時に大切ですが、しばらくすると息切れして立ち止まってしまっている姿をよく見かけます。私自身、志だけでは続かないや、という経験を重ねてきました。一方で、思わず「〜したい」と興味を惹かれ夢中になれる体験は、ワークショップ の限られた時間が終わっても心と体を動かす原動力になりえます。遊ぶことは、真面目じゃない、本気じゃない、という不当な評価を受けることがあります。しかし、ただ発散するだけ遊びから一歩踏み込んで、より面白く遊ぼうと考えた時に必ずそこには学びが生まれます。とことん遊び倒す先に学びがみえてくる。遊びと学びはセットであると真剣に考えています。


2:「言葉」と戯れる/闘う

言葉は世界を認識する道具です。と言うとあなたは、いやいや目で認識しているよ、と言いたくなるかもしれません。ところが、こんな有名な話しがあります。氷雪地帯に住むエスキモーは「雪」を表す言葉を6種類以上持っています。降っている雪はカナック、 飲料水をつくるための雪はアニユ、積もっている雪はアプットなど。これらは粉雪、どか雪と形容をつけて2次的に細分化しているのでなく、それぞれまったく別物として認識されています。一方、日本の様に四季を捉える豊かな表現はありません。言葉で分けることが世界を捉える解像度をあげるのです。音楽や絵画、表情や感情も言葉にできないから言葉は無力だ、ということではなく、言葉を尽くしていよいよ言葉で表しきれない何かに近づくことで魅力や思いを初めて知るのです。他者との対話の中で安易にわかりあったつもりになる前に、ちょっとした言葉の違いと戯れ/闘う喜びを味わえるようにしていきましょう。


3:「身体」に尋ねる

人は他者から様々なことを聞いて学びます。しかし、そのままの受け売りを口にしてしまうと”歯の浮くような”感覚になります。一方で、実感を伴う言葉は”腑に落ちた”と表現されます。「理解」を表す表現に身体が含まれることからも、頭で考えたことを自分の身体や生活に関連づける過程が大切なのだと気づかされます。経験の質を高めるためには身体性を伴う思考が必要です。身体を使うというと、運動することがまず思い浮かびますが、それに限ったことではありません。自分がどう感じているかを見逃さない。否定せずに、そのまま受け入れる。その時どうしてそう反応したのかを丁寧に見とる。すると、感覚的だった暗黙の知識に光があたり、思考に体重が乗っていくのを実感できるようになります。人は人から学ぶものであるが故に、どこかで聞いたものを一旦自分の身体や意識で吟味して理解しようとする活動が大切だと考えています。


ワークショップ実績

定期開催 「学びほぐし読書サロン〜理論と実践の交差点〜」
2019年  第2回ESIBLA教育フォーラム「探究学習の最前線」
2020年  第3回ESIBLA教育フォーラム「With/After コロナ時代の探究学習」
2020年 「探究を『自分ごと化』する6つ+αの問いかけ」
2020年 「未来の先生フォーラム2020」
2021年 「音と言葉が出会うときー音楽対話型鑑賞ー」

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