植田 早紀

そこに居る誰もが「自分はここに居ていいんだ」「参加者1人として尊重されているんだ」と思える場づくりを大切にしています。参加者の方々の背景は様々です。発言が好きな人もいれば、そうでない人もいます。話題に出ている内容について理解が深い人もいれば、そうでない人もいます。参加したくて参加している人もいれば、そうでない人もいるかもしれません。そんな色々な背景を持った人たちが、前提として「ここに居ていいんだ」と思えるプログラムデザイン、ファシリテーションを大事にしています。そこから何かがスタートするのだと思っています。

私は「普通を生きる。生々しく生きる。」というテーマのもと、普通・当たり前だと思っていた自分を探求していくと、それは他者にとっての「Special」だと気づくことをサポートをしています。私自身が「私って普通だな。人より秀でていることなんてないな」と思っていましたが、自分のスキルや知識ではなく、「心」を探求することで、自分の魅力に気づき、自分らしく生きることが始まりました。そんな、当たり前だと思っていたけど意外と気づいていない「心（価値観・自分らしさ）」を探求するきっかけをプログラムに盛り込んでいます。

人は、他者との関わりを通じて、自分を理解できます。他者と比較して自分の強み・弱みを理解することもあるでしょうし、他者の言動に嬉しくなったり、ざわざわしたり、悲しくなったりと、その裏には自分の価値観が隠れています。自分1人では決して気づけない自分自身について、他者とのワーク・対話を通して優しく発見していきます。他者を通して自分自身を深く理解すると、今度は他者を深く理解できるようになり、相手との関係性も変わっていくかもしれません。