プロフィール
桜美林草の根国際理解教育支援プロジェクト(略称:草の根プロジェクト)のエデュケーター(兼アウトリーチ教育コーディネーター)として、世界の人間生活に関わる実物資料や学内の多様な人材を活用した教育支援に携わっています。支援の一形態として、ワークショップは大きな部分を占めており、多様な現場からの依頼に対応しています。これまでにも未就学児から大人まで幅広い学習者をお迎えしてきました。
草の根プロジェクトのワークショップは、実物資料や人というホンモノがあるからこそ可能なアクティビティによって構成しているのが大きな特徴です。例えば、私自身のお気に入りは、世界の独楽を使用するワークショップです。多くの人にとって珍しい多種多様な独楽の回し方をグループで考え、伝え合うアクティビティは、学習者の世代を問わずみんなが楽しみながら、体験を通じて世界の多様性に気づく学びの場となります。ウェブサイトでより詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。
認定WSD資格 取得年度
2022年度
主な活動地域
対面型は東京都・神奈川県が中心です。リモート型は環境さえ整えば全国で実施可能です。
私のワークショップを語る3つのキーワード
※ワークショップにおける自分自身の「特質」を踏まえたキーワード3つを説明しているものです。
世界から集めた「本物」に出会う場
一緒に遊び、学ぶ
さまざまな依頼を受け止める可変性
1. 世界から集めた「本物」に出会う場
私のワークショップでは、文化の多様性や周囲の人と協働的に課題に取り組むことについて学ぶ機会を提供するため、世界各国から集めた多種多様な実物資料を体験的に活用するのが大きな特徴です。例えば、活用する機会が最も多いのが、世界各国の遊び道具です。コマやけんだま、すごろくやボードゲームなど、異文化からやってきた遊びは格好の素材です。こうした未知の存在を触る・観察する・試す・使う・つくるなどの方法で体験するアクティビティによって、さまざまな参加者を対象としたワークショップをデザインしています。
2. 一緒に遊び、学ぶ
実物資料を活用したアクティビティでは、ゲームやクイズなどで遊びの要素を常に取り入れています。また、個人レベルで完結するものではなく、参加者がグループで協働的に解決する課題を設定します。その多くが、実物を手に取り、思考を巡らせながら観察したり、試行錯誤することで、既に知っているつもりでいた物が見知らぬ形で存在していることを、参加者自身が理解し、自らの思い込みや多様性に気づくアクティビティとしてデザインしています。このような手法で、子どもから大人まで一人ひとりの参加者が他の参加者と一緒に楽しみながら学ぶ場とすることを目指しています。
3. さまざまな依頼を受け止める可変性
これまでさまざまなフィールドのクライアントの依頼に応じてきました。そうした中で、私(たち)のワークショップなどに可能性を感じながらも、クライアント自身の望む形がぼんやりとしている場合も少なくありません。そのような時に必要な作業が、クライアントとの対話で要望をすくいとり、ワークショップでできることと接点に意義を見い出すことです。そのために過去に実践したプログラムだけでなく、常日頃からひらめいた断片的アイデアを蓄積していくことで、可能な限り多様な依頼に対応できるよう努めています。
ワークショップ実績
地域の多様な現場のほか学内の授業と連携してワークショップを実施しています。
詳しい実績はこちらから
https://www2.obirin.ac.jp/kusanone/achievements/