プロフィール
1982年千葉県生まれ。野村證券㈱、野村アグリプランニング&アドバイザリー㈱を経て2019年に㈱食農夢創を設立。
起業と同時に明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科(MBA)に通い首席卒業。
農山漁村発イノベーションエグゼクティブプランナー(旧6次産業化エグゼクティブプランナー)を拝命するとともに、上級農業経営アドバイザー、水産業経営アドバイザー、林業経営アドバイザーの3試験の合格(史上初)をはじめ、JGAP指導員やHACCPコーディネーター、食農体験ソムリエ、ハラル認証等の知見・ノウハウを有する。現在は農業法人の経営支援からビジネスマッチング、農業経営塾の講師やプラットフォームの事務局運営まで幅広い業務を手掛ける。農林漁業の課題は農林漁業だけでは解決できないと感じ、農林漁業者と食関連事業者および食に興味をも持つ方々を繋いで課題解決を目指すワークショップを全国で開催しています。
認定WSD資格 取得年度
2022年度
主な活動地域
全国
私のワークショップを語る3つのキーワード
※ワークショップにおける自分自身の「特質」を踏まえたキーワード3つを説明しているものです。
メタ認知によるイノベーション
一歩踏み出すためのワーク
最後まで居心地の良い雰囲気づくり
1. メタ認知によるイノベーション
農林漁業分野はこれまで外部との距離が遠く閉鎖された業界でした。また、農林漁業の課題は根深く、一朝一夕では解決できないようなものが多く、農林漁業者だけでは解決が難しいのが現状です。
一方で、人が生きていくためには「食」は欠かせません。また「食」は栄養補給だけでなく、料理を味わい、雰囲気を味わい、会話を楽しむという意味でも様々な可能性があります。
「食」の根幹である農林漁業を知ってもらうために、「食」に関わる人達と農林漁業者が交流する場を作り、かつお互いが想いや苦労、役割を知ることによって自分の立場だけでなく生産から加工・流通・販売さらには消費者の視点を理解することによってこそイノベーションが起こせると考えています。
その農林漁業者と2次・3次事業者が交流するための手段として、ワークショップを活用しながらその素地を作っていくことが重要だと考えています。
2. 一歩踏み出すためのワーク
これまで多くのセミナーを開催してきました。しかし、聴講型のセミナーでは「良い話を聞いたが自分には無理。関係ない。」で終わってしまう農林漁業者が多いことが悩みでした。
その原因を考えると、講師の話をただ聴くだけで何が大事なポイントなのかを考えていないことが原因だとわかり、参加者が自分たちで考えて自分たちなりの解答を見出すための「考えるワーク」が必要だということに辿り着きました。
しかし、考えることができても行動まで繋がらなければ変革は起きません。そのためワークショップもただ交流することが目的ではなく、参加者が自分達の未来を切り開くべく行動変更に繋がるような内容にすることが重要だと考えています。
ただ、農林漁業者はワークショップに慣れていない人が多いので入り口は易しく、でも最後は納得してもらえる内容にデザインすることを心掛けています。
3. 最後まで居心地の良い雰囲気づくり
どんなにプログラムデザインをしっかりと設計しても、参加するメンバーによって雰囲気は全く異なります。特に初めて会う人たちは警戒心の固まりであり、人見知りの方はさらに壁が高くなってしまいます。
また、農林漁業分野は地方という意味では物理的に距離も離れており、生産者参加者同士はもちろん、異業種の人との交流にも慣れていない場合がほとんどです。
そのため、入り口の段階から居心地のよい雰囲気にすることで「参加の保証」をし、また、ワークショップ実施中も参加者同士が接点を増やすプログラムにし、さらには休憩中にお菓子を用意して会話を促すような仕掛けをすることで「参加の増幅」にまで繋げることが重要です。
そのためにも、ワークショップデザイナーはプログラムデザインとファシリテートの両方をこなす能力を身につける必要があると考えています。