プロフィール

本業は地域参画型学習を専門とする大学教員です。

大学卒業後は出版社に勤務。在職22年目に大学院に進学し、社会と教育のありかたについて研究を深め、博士号取得後に大学教員になりました。大学では社会連携型授業実践や企画開発に取り組んでいます。

ワークショップ型授業実践の他、教員のための授業開発ワークショップ、生徒向けワークショップなどを実施しています。レゴブロックやイメージカードを使うこともあります。

著書「My SDGs 危機の時代を生きる『私』の問いを立てる授業」、監訳書「市民参画とサービス・ラーニング」他。京都府出身。博士(総合社会文化)。

認定WSD資格 取得年度

2024

主な活動地域

岡山、近畿

私のワークショップを語る3つのキーワード

※ワークショップにおける自分自身の「特質」を踏まえたキーワード3つを説明しているものです。

目的を大切にする

相互作用の場づくり

「これからの私」へのメッセージをつむぐ

1. 目的を大切にする

クライアントの考えるゴールについてよく確認するようにしています。ワークショップを実施すること自体が目的となっているクライアントには、「参加者にどうなってほしいのか」「それはいつの時点でか」を言語化することで、取組自体の到達点とワークショップ終了時点の到達点が異なる場合があることを確認するようにしています。一例を挙げると、企業の新入社員や内定者研修のご依頼を頂いたときには「職場への理解を深める」という到達点が意味するものは何なのかを確認しました。そのうえで実はそれが「共に働く仲間として気持ちよく意見交換できる関係性を作ること」だとわかったため、ワークショップでは「そのとっかかりとなる成功体験を得ること」だと整理することができ、参加者もクライアントも満足度の高いワークショップになりました。

2. 相互作用の場づくり

大学生や高校生対象のワークショップを開催することが多く、学年や性別などの外形的要因で発話量が減る場面が多いことを経験的に理解しているため、安心・安全な場づくりが非常に大切だと考えています。グラウンドルールの説明はもちろんしていますが、もし時間が許せば、ウォーミングアップのワークや、グループづくりのワークなどを通して、なんでも安心して発話できること、一人一人が大切な存在であること、ワークショップの場の外に発言を持ち出さないことなどを体験的に理解できるようなデザインをしています。一例を挙げると、大学の授業でグループワークをする際には、初回に「グループ憲章」を作るワークを行うようにしています。グループ憲章とは、グループワークをするために必要なことは何かという意見を持ち寄り、合意するワークです。Don’t表現を書こうとするグループが多いのですが、それだと参加者が委縮して発言できなくなってしまうので、Do表現で書くように指示すると、がぜん活気づきます。

3. 「これからの私」へのメッセージをつむぐ

ワークショップに参加することは、期間の長い取組のワンショットになることが多いだろうと思うため、参加者にとって、このワークショップに参加して気づいたことを明日以降の自分につなぐお土産となる記録を持ち帰ってもらうようにしています。具体的にはワークシートや付箋に、その場で振り返りを書き、持ち帰ってもらっています(ハート形や花形などのダイカット付箋にすると捨てにくくなるそうです!)。きっかけは、気候変動に関心のある方が「ワークショップに出たところで温暖化がマシになるわけでなし」とつぶやかれたことです。それはそうなのかも知れませんが、それでもこうしてワークショップに参加することを選択された意思を大切にしたいと思い、予定していなかった「付箋に書きこむワーク」を行ったところ「ありがとう」と言われたことで、その場で行う省察の重要性を思い至りました。

ワークショップ実績

2019年~ SDGsカードゲーム
2020年~ 大学教員向けワークショップ、高校生向けワークショップ等
2023年~ 小中高教員向けPBL研修等
2024年~ レゴシリアスプレイ

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